【完】 SECRET♥LOVE 危険なアイツの危険な誘惑
「もし、私があんたの部屋に行ってたらどうするつもりだったの??」
「それはそれで嬉しかったよ。 やっと主任の1番になれたんだって素直に喜んだよ」
「馬鹿ね・・・」
「馬鹿でも何でもいいから主任にそばにいてもらいたいんだ」
「あんたが思っているような女じゃないかもしれないわよ」
「少なくても部長よりは分かってるよ。弱い主任も寂しがりな主任も・・・
だからもう1人で泣かないで」
琥珀の言葉は翡翠の中の凍った部分を溶かしていく。
1人で生きていくと決めたあの日から凍りついた心の壁。
「本当の私はウザい女なんだから。 嫉妬深いし束縛だって・・・」
「分かってる。それでも俺のそばにいて。」
「信じられないよ~。あんたの周りはいつも女、女なんだもん」
嬉しくて・・・おかしくなりそうなほどなのに、素直に嬉しいって言えない。
素直に琥珀の言葉を受け入れる事が出来たらどんなにいいだろう。
でも恋愛に臆病な翡翠がいた。