【完】 SECRET♥LOVE 危険なアイツの危険な誘惑
仕事に戻った翡翠を何事もなかったように迎える琥珀。
さっきまでの怒りに満ちた荒々しさも、悪魔の笑みもみじんと感じさせない部下としての顔。
「主任いい資料ありました?」
わざとらしいそのセリフにさえ手に抱えた資料をの山で平然と返事をする。
「ええ。 」
資料室での琥珀の危険な誘惑はふたりだけの秘密。
ふたりの関係はそれ以上でもそれ以下でも成立しない。
だから絶対に秘密で・・・
危険すぎる琥珀との関係はスパイシーで刺激的。
周りの人たちをあざむいてでも琥珀のそばにいたいと思い始めている翡翠がいた。
恋愛に臆病であるからゆえに、恋することも愛することも信じられなくなっていた翡翠に、女性を信じる事が出来ないと言った琥珀。
同じ痛みを抱えている琥珀となら歩き出せるような気がしていた。