バナナちゃん

次の朝は、寝過ごしそうになった。


慌て朝食を食べて机の上のバナナの皮をそっと剥くとバナナは少し茶色になっていた。




「おはようオ○ニーの邪魔してごめんね。自信を持ちなさいよ。大丈夫だから。」




声が少し元気がなかったが『自信』の部分は、力強かった。



僕はうなずいてじゃまたと言い皮を元に戻した。




その日の部活は軽い練習で終わり明日はいよいよ県大会なのだ。



先生は、簡単な挨拶だけした。




「三年生にとっては、最後の大会だ。

一回戦から去年の優勝高の秋山中学だ。

怯むな気合いで行こう。」




僕も、主将として一言話した。




「僕が言うのは、おかしいけど自信を持って行こう大丈夫だ。」





皆僕の意外な力強い声にびっくりしてるようだった。

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