バナナちゃん
ここまでは落ち着いていた。
ここからがプレッシャーなのだ。
いつもの勝負弱い所が出るのではここからだ。
バナナちゃんが言った事を思い出す。
自信を持って行けばいい自信自信自信!!
少しずつ落ち着いてくる。
相手の動きを見ると、竹刀の先を小刻みに動かしている。
又も不安になってしまう。
自信だ!!自信だ!!負け犬にはならない。
バナナちゃん見ててくれ。
僕は、一瞬の隙を見つけて跳んだ。
面を打ちに行く相手もほとんど同時に跳んだ。
お互いが面を打ちにいった。
「めーん~!!」
二人の声が響く。
旗が挙がる赤旗赤旗赤旗。僕の面がわずかに速く相手の面を正確に捉えていた。
勝った!!