バナナちゃん
幻覚か?練習のし過ぎか?僕は、もう一度バナナを見た。
やはりバナナにパッチリした目と高めの鼻とビンクの唇がついている。
「ねぇ、食べてもいいけどまぁ聞いてくれない?」
バナナはまた喋った。
ピンクの口がパクパク動いている。
若い女の可愛い声だった。
僕は、とりあえず幻覚でもいいから話しを聞く事にした。
「やっと話しを聞いてくれるわけね。
あなたさあ、今不安なんでしょう?
分かる分かる。
思春期って不安だらけだよね~学校の事将来の事、自分は一生童貞かもとか~なんでこんなに性欲が強いのかとか~いろいろだよね。」
僕は、後半なぜか下ネタに走ったのか分からなったが、言われて見れば一生童貞だったらと不安になった。確かに性欲も強い。当たっている。