Love♡LDK

案外早く見つかった。

モデルのChisaの部屋に満奈はいた。

アイツは嫌がってたけど、無理矢理605号室に連れて帰って来た。

そして今・・・、向かい合って座ってる状態。

気まずい・・・。

「玲愛と付き合ってたんだね・・・」

何から話そうか考えてた時、満奈が呟いた。

「違う。付き合ってなんか・・・」
「嘘だ。だって、今まで玲愛といたんでしょ?」
「だから違うっ・・・」
「何が違うのよっ!!」

満奈がヒステリックに叫んだ。

初めて聞いた、満奈の大声。

満奈は泣いていた。

潤んだ瞳に、不覚にも愛しいと思っちまう。

「あたしとのキスは・・・、遊びだったんでしょ?」

ドクンッ、と胸の奥が空っぽになったような気がした。

「好きな人がいるのに・・・、そんな事しないでっ!!」

その台詞を聞いて、俺は思わず満奈の腕を引いた。

そして、満奈を抱き締めた。

逃げないように、強く。




< 100 / 776 >

この作品をシェア

pagetop