Love♡LDK
「満奈、よく聞け」
「嫌・・・」
俺の腕の中にいる満奈は必死で抵抗している。
「俺は水沢玲愛とは付き合っていない」
だって・・・。
アイツは。
「嘘だぁ・・・」
「ホントだ。だってアイツは・・・、俺の姉貴だから」
「・・・・・・はぇっ?」
満奈の、素っ頓狂な声が聞こえた。
「ホントに?」
「マジで本当」
「じゃあ、どうして昨日は一緒に同じマンションにいたの?」
「親父とお袋に呼ばれたんだ。たまには家族でメシ食わねぇかって」
「なんでお姉さんは・・・、玲愛は名字が違うの?」
「ああ。あれは芸名。本名は流川美鈴」
「・・・えええええっ!!」
大きく目を開き、俺を見つめる満奈。
・・・今なら、言えるような気がする。
俺の好きな人は・・・。
「それに俺、他に好きな人がいるからさ」
そう言うと、一瞬だけ悲しそうな顔をした。
可愛い。
やっぱり、俺にはコイツしかいない。