Love♡LDK
「お疲れさまでした~」
1日の撮影が終わった。
今日も疲れたなぁ・・・。
そう思いながら控室に戻ろうとした時。
「桜井さん?ちょっといいかしら」
ふと、後ろから女の人の声がした。
この声・・・。
あの人か・・・。
「松本さん・・・」
松本アリア。
隼斗の事が好きで、あたしを憎んでいる。
彼女は眉間にしわを寄せながら
「流川くんに近づかないでくれません?」
と、怒りが含まれた声で言った。
「どうしてですか?」
わざととぼけたふりして言ってみる。
「そんなの決まってるじゃない。私が流川くんの“恋人”だからよ」
そしたら、予想外の答えが帰って来た。
“恋人になるから”じゃなくて?
“恋人だから”なの?
じゃああたしは?
あたし“も、恋人”?
違うよね?
あたしがホントの隼斗の彼女だよね?