Love♡LDK
それからしばらくの間、あたしは工藤さんの腕の中で泣き続けた。
そんなあたしを、工藤さんはよしよしと慰めてくれた。
「落ち着いた・・・?」
「はい。ありがとうございます」
お礼を言って、ニコッと笑った。
すると、何故か顔が赤くなってる工藤さん。
どうしたんだろ?
不思議に思ってると・・・。
「・・・んっ!!」
突然、唇を塞がれた。
隼斗とは違う、ミントの味・・・。
・・・嫌だ。
違和感を感じた。
離そうとした。
でも・・・、隼斗を忘れたくて・・・。
その思いの方が大きくて。
気づけばあたしは、工藤さんの首に腕を回してた。
「・・・満奈ちゃん」
唇が離れ、じっと見つめられた。
「俺さ、満奈ちゃんが好きなんだ。・・・だから、付き合ってくれる?」
隼斗とはまだ別れてない。
けど、それは近い将来の現実の事。
決めたんだ。
隼斗を、忘れるって。
「・・・はい」