Love♡LDK
第4章

悪夢の序章

(sideアリア)

ムカつく・・・。

憎い・・・。

殺したい・・・。

桜井満奈。

「アリア、全部聞こえてるわ」
「あっ、ごめん」

彼女の声で我に帰る。

私、全部しゃべってた?

「大丈夫よ。私だって、Rainbowが大嫌いですもの。アイツらを消せば、SweetLoveが確実にトップアイドルよ」

だから・・・、消そう。

小さく呟く彼女。

中3・・・、15歳で私より4つも年下なのに。

彼女は誰よりも優れた容姿と演技力を持っている。

そして、とあるグループの御令嬢。

Rainbowが嫌い。

私は桜井満奈が嫌い。

だから2人で手を組んで、Rainbowを消す。

「トップアイドルがRainbowなんて・・・、世の中の奴らも目が腐ったものね」

彼女は大きなため息をついた。

「SweetLoveの方が、歌もダンスもメンバーも断然上なのに・・・」

フルフルと頭を振った彼女。

その目はとても怖く、でも美しく―――――。

「見てなさい。Rainbow」

そして、そう吐き捨てた。

彼女。

その名は・・・。




―――――加賀谷玲華。





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