Love♡LDK

黒い封筒の手紙は、毎日の様にあたし達の元に届く。

地味かもしれないけど、精神的ダメージは大きかった。

「ただいま・・・」
「おかえり、満奈」

寮に帰ると、もう何度目か分からないくらいに見る、隼斗の心配そうな顔。

前に1度、「話してみ?」って言われた。

その気遣いが嬉しかった。

でも、これはあたしの問題だから・・・。

「ありがとう、大丈夫だから」と言っておいた。

ここ数日、キスもエッチもしてない・・・。

あたしが全部断っちゃうの。

一緒には寝てるけど・・・。

怖い夢を見そうで、不安でたまらない。

「隼斗、ギューッてして?」
「ん。おいで?」

唯一のコミュニケーションは、ハグだけ。

両手を広げて、あたしを受け止めてくれる。

抱きつくと、優しくて温かい腕に包まれる。

ちょっと安心するんだ。

「満奈・・・」
「何?」
「辛い事があったら俺にも言って?俺、ちょっと寂しいから・・・さ」
「・・・うん」

きっと隼斗は全てを話しても、この腕のように受け止めてくれる。

でも・・・、それって結局甘えてるだけのような気がするの。

関係のない隼斗を巻き込みたくない。

「大丈夫だよ。ありがと・・・」

顔を上げニコッと笑って、隼斗を安心させる。

でも隼斗は・・・。

「・・・無理して笑うな」

再びあたしの顔を胸板に押しつけて、そう言った。

あたしの笑顔・・・。

そんなに無理してる?

自然に笑えてないの?

ごめんね・・・、隼斗。




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