Love♡LDK
「ふふっ、パパに言って潰してあげようかぁ?」
「それいーよ、玲華!」
妖しく笑う玲華ちゃん。
その言葉に手を叩いて笑ったのは神崎詩織ちゃんだった。
「呼び捨てしないでくださらない?人気ないくせに」
「落ち着いて、玲華」
詩織ちゃんの事をキッと睨みつけた。
これって・・・、何?
真菜ちゃんは呼び捨てしてるのに何で詩織ちゃんはダメなのかな?
「・・・まぁ、いいわ」
コホンッと咳払いしてから、めっちゃくるくる巻いてる髪をさっとなびかせた。
「痛い目に遭いたくなかったらさっさと消えることね」
「・・・そうよ。私達を差し置いて№1取ろうなんて自殺行為と一緒よ?」
・・・どうして?
№1?
自殺行為?
・・・馬鹿げてる。
意味分かんない。
「別にRainbowはSweetLoveを意識してるわけじゃない。なのに“私たちを差し置いて”って・・・、どういう事?」
キッズが低い声で問いかけた。
キレてる・・・。
怒ってる証拠だ。
「私達は実力で勝負してる。だから上半期のランキングが良かったんだと私は思ってる」
上半期オリコンランキング。
シングルは‟Days”が2位、“虹”が5位だった。
ちなみに1位、3位、4位はSuperStarの曲。
SweetLoveは6位と10位だった。
「・・・あっそう。でも安心してね。年間はSweetLoveが1位を頂きますから」
「順位に捕われてるなんて可哀想ね」
「はぁっ!?・・・べっ、別に順位なんかに捕われてなんかいませんわ!失礼します!」
真菜ちゃんの言葉に、負けじとキッズが言い返す。
そしたら今度は玲華ちゃんが怒った。
そして、楽屋を出ていった。
―――――バタンッ
嵐のような時間だった・・・。