Love♡LDK
「貴方達・・・、まだ懲りないの?いい加減やめたらどうですか?」
マイクを通さずに橋本先輩が言った。
まだ?
って事は、今までもあったのか・・・。
あのMパラSPの時も。
今日も。
今までも。
ずっとずっとRainbowは、我慢してきたんだ・・・。
「あんたらが消えたらやめるよ?」
「SweetLoveに№1を返してよ!」
挑発するように、誰かが言った。
不思議に思った。
№1を、返せ?
・・・アホくさ。
‟№1”って言うのは、実力で勝ち取るモノなんだよ。
返せってなんだ?
その時、どこか遠くでガヤガヤと音がした。
どうやら警察が来たらしい。
暴言を吐いた奴らが次々と警察に運ばれていく。
その中に、松本アリアと加賀谷玲華の姿はなかった。
逃げたのか?
無性に腹が立つ。
多分、暴言吐いた奴らを操ってるのはあの2人だ。
実力じゃ敵わないって、こうやって嫌がらせか。
・・・加賀谷グループの御令嬢様も頭が働くもんだ。
松本アリアの目的は、俺と満奈だ。
俺を手に入れたくて、加賀谷玲華と一緒に嫌がらせの指示をしているんだろう。
加賀谷玲華は、Rainbowを消して№1を手に入れたい。
同時に、満奈も消える。
そこで松本アリアが俺を奪う・・・。
っていう作戦か?
なんとも幼稚だな。
笑えてくる。
でも笑ってる場合じゃない。
半分は俺の責任だ。
・・・多分。
満奈のために、Rainbowのために。
一肌脱いでやる。
覚悟しやがれ。
加賀谷玲華。
松本アリア。