Love♡LDK
それから1時間後。
満奈は疲れているのか寝てしまった。
添い寝をしていた俺はある用事を済ますために、起き上がってリビングに向かった。
ソファに座る。
ケータイを操作して、ある人に電話をかけた。
「もしもし?」
『流川くん!どうしたの?』
俺からの電話で、相手はめっちゃ喜んでる。
正直、ウザい・・・。
「実は、お話があるんです。」
コイツの前では王子様キャラを演じる。
1回だけコイツの前で本性を出した時もあったけど、気に留めてはないらしい。
話の詳細を詳しく伝えた。
『それ、ホントに!?』
「ええ。ですから明日の17時までにAホテルまで来てください」
『分かったわ。ばいばぁ~い♪』
「失礼します」
そう言ってから電話を切った。
ううっ・・・。
気持ち悪い。
通話履歴にこの名前が残ると思うと、嫌な感覚に襲われる。
でも・・・、これも満奈を救うため。
そう自分に言い聞かせ、再び電話をかけた。
『隼斗?何か用?』
「用があるから電話したんだっつーの。あのさ・・・」
今度の相手は、俺の本性を知ってる奴。
だからいつもの口調で、さっきと同じ内容を告げた。
『・・・そう』
話し終えた後に聞こえたのは、怒りが含まれた声。
「だから明日さ、アイツらの事頼んでもいいか?」
『もちろんいいわよ。ただ、あの子は大丈夫なの?』
「まぁ、この話の内容は何も言わないつもりだから」
『分かったわ。Aホテルね』
「17時以降に、アイツらを連れて来てくれ」
『Ok~。・・・あっ、隼斗』
電話を切ろうとしたが、呼び止められた。
『ホントに大好きなのね。私も隼斗みたいな人に愛されたいわ』
「・・・ふん」
最後の一言が気に入らなくて、ブチっと切った。
・・・ホントの事なんだけどな。
とにかく、明日は。
・・・・・・楽しい楽しい、パーティーだ。