Love♡LDK

「あっ、あたし、夕飯の支度しなきゃ」
「まだ3時だけど?」
「今日はご馳走だから♪」
「あぁ。んじゃ、待ってるわ」

今日は23日。

でも、明日からの2日間はあたしも隼斗も仕事。

25日に至っては夜遅くまでだから・・・。

今日、クリスマスパーティーなのです。

もちろん2人きりでね。

あたしはせっせと料理の支度をする。

隼斗はその様子をじっと見てた。

・・・見られると恥ずかしい。

不意に、隼斗があたしの後ろに来て、抱き締めた。

「何?準備できないんだけど・・・」

身動きが取れない。

じたばた動いてみるけど、動けば動くほど隼斗の抱きしめる力は強くなっていくばかり。

仕方なく抵抗を辞めた。

「・・・エプロン姿、ヤバいくらい可愛いんだけど」

甘い言葉が降って来て・・・。

―――――チュッ

軽いキスの嵐。

嬉しいんだけど・・・。

料理がまったく進みません。

「・・・はっ・・・隼斗?」
「んだよ?」
「離してくれなきゃ、オムライス作ってあげないよ?」

その言葉を聞いて、隼斗はあたしを解放した。

「・・・待ってる」

そしてまた、リビングに戻っていった。

「ふふっ、可愛い♪」

思わず漏れる言葉。

オムライスに負けたのはちょっと悲しいけどね・・・。

流川隼斗の大好物。

それは、オムライスなんです。

可愛いよねぇ~♪

王子様キャラで“僕はオムライスが好きです”って言ってるのも可愛いんだけど・・・。

俺様でオムライス好きって言うのもたまらないわぁ♪

またひとつ、隼斗の事を好きになったよ。



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