Love♡LDK

18時。

「美味そう・・・」

テーブルにズラリと並べられた、たくさんの料理。

ハンバーグ。

スパゲッティ。

サラダ。

スープ。

そして、隼斗くんの大好物であるオムライス。

「いっぱい食べてね」
「おぅ。いただきます」

隼斗は両手を合わせてから、オムライスを口に運ぶ。

「美味い。満奈も食う?」
「うん!」
「じゃあ、あ~んして?」

あたしは口を開けた。

隼斗がオムライスを食べさせてくれる。

甘いわぁ、この人。

こんな場面、千咲と菜々子に見られたら絶対冷やかされるだろうなぁ。

「美味しいね」
「ん。満奈も食わして?」
「なんか今日の隼斗、甘えん坊だね」
「そうか?」

いつもより甘々ムードが増しているような・・・。

クリスマスのせいかな?

「あ~ん、して?」
「ん」

恥ずかしいっ・・・!

多分、あたしの顔は真っ赤。

隼斗は平然とした顔で美味い美味い言っている。

何でそんなに余裕なの?

「俺様だから」
「へっ!?」

どうして・・・?

あたしの思ってた事が分かったの?

隼斗ってもしかしてエスパーなの?

「口に出てたから」
「うっ、嘘・・・」

あわてて口を抑えた。

そんなあたしを見て、フッと笑う隼斗。

「馬鹿。俺に余裕なんてないっつうの」

そう言って、深いキスを落とす。

ケチャップの味がした。

色気ない・・・。


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