Love♡LDK

髪をセットして、帽子とメガネの用意をする。

まぁ、俺は天下のSuperStarの流川隼斗様だからな♪

変装しとかないとヤバいからな。

それに今、満奈との事がバレたら大変だからな・・・。

Rainbowも国民的アイドルとはいえ、まだデビューして1年もたってない。

ここで騒動起こしたらこの先が危ういからな。

「は~や~とっ♪」

俺の部屋のドアが開き、隙間から満奈が顔を覗かせた。

「・・・いやんっ、変態」
「キモい」
「冗談だし」

ちょっとからかおうと思ったのに・・・。

真顔で返されたし。

だから俺様も真顔で返した。

「まぁいいや。ねぇ、この組み合わせ、変じゃない?」

部屋に入って来た満奈が、くるっと回った。

・・・全然変じゃねぇ。

むしろ可愛すぎる。

他の奴に見せたくねぇな・・・。

やっぱ今日出かけんのやめるか・・・。

いやでも超楽しみにしてたし・・・。

「隼斗?」
「あっ・・・、可愛い。もう食べちゃいたい」
「エロ隼斗」
「エロくて結構です~。・・・可愛すぎる」
「きゃっ・・・」

満奈の腕を引き寄せた。

優しく抱きしめる。

「誰にも見せたくねぇ」
「・・・それは困る。あたしアイドルだから」

そういう問題じゃなくて・・・。

まぁいいか。

軽いキスを落としてから、満奈を解放した。

「一緒にいたらマズいから、待ち合わせするぞ」
「待ち合わせ?なんか、デートっぽいね~♪」

女ってこういうの、好きなのか?

俺としては一緒に行きたいんだけど・・・。

「じゃあ俺先に行くわ。“Kisaragiショッピングモール”で待ってるから」
「“Kisaragiショッピングモール”・・・?分かった」
「それじゃ、後ほど」

今度は長いキスをひとつしてから、外に出た。

・・・寒ぃ。

でも、満奈とのこれからの事を考えると、心は暖かくなった。




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