Love♡LDK

「きゃあーっ!隼斗くんと太陽くんだぁ!」

如月祭を見に来た他校の女達が、俺らを見るなり騒ぎ出す。

化粧濃いし・・・。

髪どんだけぐるぐる巻いてんの?って感じ。

満奈とは大違いだな。

アイツは化粧なんてしない。

するとしても、仕事の時だけだし・・・。

髪は肩ぐらいまでの長さのストレート。

俺はやっぱ短い方が好きだな。

「うちらと一緒に回らない?」
「この後空いてるぅ~?」

ちょっとキツめの香水が頭痛を招く。

早くここから離れたい・・・。

「ごめんねっ。俺、隼斗と2人がいいんだ♪」
「「「きゃあーっ!」」」

そう思ってたら、急に太陽が抱きついてきた。

そしてまた、女達が騒ぐ。

うるせぇ・・・。

ライブの歓声は全然OKだけど。

こういう場所ではどうかと思うけど・・・。

周りの迷惑になるぜ?

「俺も太陽くんと2人きりがいいです」

とりあえず、太陽の話に合わせといた。

あっ、ホモとかじゃないから!

俺は満奈ちゃん一筋です。

・・・満奈と言えば。

さっきのメイド服・・・。

超可愛かったし。

ホントに持ってくるか?

まぁ、俺の事が大好きな満奈ちゃんの事だからきっと持ってきてくれるよね♪

夜の事を想像するだけで顔がニヤける。

「はーやーと。顔がニヤけてるぞ?」
「えっ・・・?あっ、准くん」
「きゃあーっ!准様よぉ♡」

コイツ・・・俺と満奈がつきあってる事を知ってるんだよな・・・。

近寄らない方がいい。

「行きましょう、太陽くん」
「うん・・・?」
「おいっ、隼斗!」

初めての如月祭は。

やっぱり満奈の事で頭がいっぱいでした。

来年は絶対にメイド服なんか着させねぇ・・・!


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