Love♡LDK

「ちょっ、ま・・・」
「黙って」

はぁっ!?

離れては触れ、触れては離れる唇同士。

こんなに強気な満奈、初めてだ・・・。

どうしたんだいきなり!?

「・・・っはぁー」

ようやく満奈のキスから解放された。

「どうした?」
「あたしは隼斗から離れないよ?」
「えっ・・・」

何で・・・俺の思ってる事・・・。

「顔に書いてあったよ?“満奈を離したくない”って」

ペロッと舌を出す満奈。

そんなに俺、分かりやすいのか・・・?

頬に手をあてた。

「だから、“大丈夫”のキス。美味しかったでしょ?」

・・・やられた。

ニコッと笑って舌舐めずりをする満奈にドキッとする。

いつもの可愛さが消えて、妖艶な笑みを見せる。

「うん・・・。もう1回して?」
「甘えん坊だなぁ~・・・、もうっ」

今日の満奈は強気だ。

何かの作戦か?

作戦でも・・・何でもいいや。

だって俺は満奈にベタ惚れだから。

再び重なる唇。

暖かくて、柔らかくて。

そっと目を開くと、満奈の整った顔が目の前にある。

「心配しないでね?」

唇が離れた後、満奈が言った。

「あたしの帰ってくる場所は・・・隼斗の所だから」

その言葉がうれしくて・・・。

俺はまた強く、満奈を抱き締めた。

「今日の満奈ちゃんは強気だねぇ」
「そう?」
「あぁ・・・。ドキドキする」

素直にそういうと、満奈はまた妖しく笑う。

「じゃあ・・・もっとドキドキさせてあげる♪」
「出来るものなら」

つい強がってみせたけど・・・。

既に心臓が壊れそうなくらいにドキドキしてる・・・。





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