Love♡LDK
満奈との事を・・・?
・・・言う?
「もちろん満奈さんやRainbow事務所の意見を聞くことも必要だがな。でも一番効果的なのはこれだと思うな、私は」
考えもしなかった言葉に、ちょっと驚いている俺。
てっきり、事務所を辞めさせられんのかと思ったし・・・。
・・・でも。
それはいいかもな。
ただ・・・満奈がどう思うかだ。
俺との事を言って、SuperStarファンに嫌がらせされなきゃいいんだけど・・・。
ってか、俺も危なくね!?
気を抜いたらRainbowファンに食われそうだ・・・。
「とりあえず満奈と話してみます。お返事はその後で」
俺は社長にそれだけ言って、事務所を後にした。
「えっ!?」
案の定、満奈はびっくりしたような顔を見せた。
現在21時。
「あたしと隼斗の事を・・・?」
「あぁ。柚香が交際宣言しちゃって・・・」
でたらめな話なのに、記者共はよく喰らいついてきやがるよ。
たまったもんじゃねぇ。
「自分だけの身を守る様な事だとは思ってる。でも・・・満奈を危ない目にあわせたりはしないから」
「隼斗・・・」
今にも泣きそうな彼女をそっと抱き締めた。
ごめんな?
俺のせいでこんな事に巻き込んじまって・・・。
「・・・いいよ」
満奈の、震えた小さな声が聞こえた。
聞き逃してしまいそうなくらい、小さな。
「マジで?」
「うん。・・・でも、事務所と相談してからね」
「ホントにいいのか?」
「いいよ。隼斗のためだもん」
潤んだ瞳で、ニコッと笑う満奈。
愛おしい・・・。
ホントにごめんな?
俺の不注意が悪かったな・・・。
でも・・・満奈が傷つくような事からは絶対守るから。
柚香・・・。
お前を落としてやる。