Love♡LDK
「お疲れさまでした~」
やっと解放される~っ!
もちろん、春輝くんからね。
何とかその日の撮影が終了。
あたしはそそくさと控室に戻った。
―――――ガチャッ
ドアを開け、時計を見る。
18時半か・・・。
19時までには帰れるかな?
隼斗と明日の事を話さなきゃいけないし・・・。
大変だぁ・・・。
そう思いながら着替えてた、その時だった。
―――――コンコン
ドアをノックする音が聞こえた。
誰だろう?
「はぁ~い、どうぞ」
特急で着替えを済ませ、ドアの向こう側にいる人にそう言った。
―――――ガチャッ
ドアが開いた。
「えっ!?」
そこであたしは、唖然としてしまった・・・。
だって、そこにいたのは。
「ま~な~ちゃんっ♪」
・・・海老名春輝。
何でこんなに付きまとって来るの!?
もうストーカー並みじゃないっ!
「えっ、って何よ?」
「あっ、すみません。てっきりマネージャーかと思って・・・」
「ふーん。まぁ、いいや」
私服姿の春輝くんは、物凄くチャラい。
あたし、こういうの苦手なんだよねぇ・・・。
やっぱ、男の子に求めるのは爽やかさと強引さよね♪
・・・だからあたしってMなのかな?
何故かじりじりと迫ってくる春輝くん。
条件反射であたしも逃げる。
何!?
何なの!?
でも・・・こういうときって大抵・・・。
―――――ドンッ
あたしの背中が、壁に当たった。