Love♡LDK
5分丈のサテンボレロを羽織り、再びベンツに乗り込む。
そしたら、急に。
「ここからは秘密でーす」
と、目隠しをされた。
「隼斗!?」
急に視界が暗くなった事にびっくりして、隼斗の胸板をドンドン叩いた。
「いいからいいから♪」
そう言う隼斗の声は、嬉しそうだった。
「寝ててもいいぞ」
「うん・・・」
って言うか既に眠い・・・。
目を閉じる。
すると、いつの間にか夢の世界へと旅立っていた。
「満奈、着いたぞ」
隼斗の声が聞こえ、あたしは目覚めた。
どこに着いたの?
「何分くらい寝てた・・・?」
「15分くらいだな」
あたし、そんなに寝てたんだ・・・。
と思った、その瞬間。
―――――フワッ
「きゃっ・・・」
急に身体が宙を舞った。
・・・かと思ったら、首と膝の辺りには温かい体温を感じる。
「このまま移動するからな」
あたし・・・隼斗にお姫様抱っこされてる。
そのまま彼に、身を任せた。
―――――チーン
エレベーターの音が聞こえた。
どこに着いたのかな?
「寒っ・・・」
今まで温かかったのに、また全身に風が吹いてくる。
ここは・・・外?
「降ろすぞ」
隼斗にそう言われ、あたしの脚は再び地面に着いた。
「じゃあ、目隠し外しまぁーす」
なんだかテンションの高い隼斗。
あたしはドキドキした。
何があるんだろう?
「せー・・・のっ!」