Love♡LDK

ご飯を食べた後。

1人で温泉に入り、部屋に戻った。

気持ちよかったなぁ~・・・。

―――――スーッ

「おっ。おせぇぞ、満奈」

部屋に入ると、既に隼斗の姿があった。

不機嫌そうにあたしを怒った。

・・・かと思ったら。

「・・・っ!お前・・・何だよそれ・・・」

急に顔を赤く染めた。

“何だよ”って・・・何よ?

改めて自分の姿を確認した。

あたしは今、旅館の簡易的な浴衣を着ている。

ちょっとサイズ小さいんだよねぇ~・・・。

「それで廊下歩いてたのか?」
「そうだけど?」
「・・・はぁっ・・・」

何故か大きくため息をついた隼斗。

似合ってないのかな?

と、思ってたら。

―――――グイッ

―――――ギュッ

腕を引かれ、隼斗に抱き締められた。

「もう少し自覚しろよ」

・・・何を?

聞きたかったけど、隼斗の呆れた様な声に何も言いだせずにいた。

「谷間、丸見えなんですけど」
「・・・なぁんだ、そんな事?」

隼斗、そんな事で心配してたの?

「馬鹿」

またため息を漏らす彼。

何なのよ一体!

「他の男に襲われたらどうすんだよ」

・・・へっ?

このあたしが?

他の男に襲われる?

「有り得ないっ!」

全然可愛くないあたしが・・・有り得ない!

「ほら、自覚ない」

ふんだっ!

ブスだっていう自覚ならありますけどね~。

「・・・綺麗だ」

・・・はっ!?

急に発した隼斗の言葉に・・・耳を疑った。

今まで散々否定してたくせに。

今度は褒め言葉ですか!?

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