Love♡LDK
(side満奈)

「満奈ちゃん、今日遊ばない?」
「俺とデートしてください!」
「夜、暇かな?」
「麻友ちゃんも一緒にどう?」

学校に行くと、毎日これ。

男子達からのお誘いばっかり。

「ごめんね、無理なんだ」
「私も~。じゃあね」

麻友と2人、その男子達を避けながら廊下を歩く。

「目の前で見ても、対して可愛くないよね」
「うんうん。私の方が絶対可愛いし」
「智紀くん盗られた・・・。ムカつく」

女子には睨まれるし・・・。

どうせ可愛くないもんねっ!

貴方の方が可愛いですよっ!

智紀くんの事は・・・知らんっ!

ってか盗ってないし!

「満奈、あんなの気にしちゃ生きていけないよ」
「分かってるよ・・・」

麻友の警告さえ適当に流してしまうほど、あたしはイライラしている。

あたし、ここの男子達に興味ないし。

「満奈ちゃん、好きですっ!」

朝比奈学園に転校して来て1か月。

何度も言われた、その言葉。

“好き”

ほら、今だって。

他のクラスの男子から、

「好きなんだけど・・・付き合ってくれませんか?」

告白されてるあたし。

やめてっ・・・!

“好き”なんて言わないで。

・・・でも、思い出してしまうの。






“満奈、愛してる”





悪いんだけど・・・答えは決まってるんだ。

「ごめんなさい」

忘れなきゃいけない。

・・・やっぱり忘れられない。

―――大好きだよ、隼斗。
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