Love♡LDK

何だろう・・・?

凄く気になった。

でも・・・見ちゃいけないよね。

プライバシーってモノがあるし。

それに、もうすぐ柳さん戻ってくるだろうし・・・。

見ない、見ない。

気になったけど、我慢した。

・・・だけど。

やっぱり気になる。

あたしは、まるで何かに惹き付けられるように。

ベットの下を覗き込んでいた―――。

そこであたしはハッとした。

だって、そこにあったのは―――。

“覚悟を決めてくれ、と・・・”

あの時のお父さんの言葉が蘇る。

そして、思い出すのは―――。

“お姉ちゃんっ!”

妹の、姿・・・。

ベットの下にあったのは―――。





金属バット、だった―――。





“頭に外傷がありました。頭部を金属バットで殴られたようです”

―――ドクンッ

心臓が、口から出てきそうだった。

叫びたい衝動に駆られる。

今すぐここから逃げたい。

仁菜の死因は“頭部を殴られ殺害された”。

その凶器は・・・。

あの時のお父さんの言葉の中には、確かに・・・。

“金属バット”

その言葉があった。

< 591 / 776 >

この作品をシェア

pagetop