Love♡LDK
家に着いた。
―――ガチャッ
ドアを開けた。
すると、そこにいたのは。
お父さんの優しい声ではなく。
お母さんの温かい手料理でもなく。
「どこ行ってたんだよ?」
怖い形相をした、柳さんだった―――。
「何で・・・ここに?」
「春風さん達は今日から仕事でアメリカに行くって。だから俺がここに来た」
アメリカ?
そうなんだ・・・。
あたし、ちっとも聞いてなかったんだけど?
それよりも・・・。
柳さんが、怖い。
「で?どこに行ってたんだよ?」
まるで、浮気調査してる妻みたい。
って、そんな悠長な事言ってられる場合じゃないっ!
まさか・・・、
“隼斗に会ってた”
なんて、口が裂けても言えないよ。
「あの・・・」
“友達のところに行ってた”
そう言おうとした。
でも・・・それは、
「知ってるよ。流川隼斗に会ってたんだろ?」
その言葉によって遮られた。
―――ドクンッ
えっ・・・?
何で・・・知って、るの・・・?
冷たい声。
感情のない瞳。
怖いよ・・・。
助けて、隼斗っ・・・!