Love♡LDK
「辛かったね」
あたしの頭を撫でる麻友。
ねぇ、麻友。
あたし、貴女の優しさに、頼ってもいいかな?
誰かが傍にいてくれないと・・・不安になる。
「彼・・・思い出してくれるといいね」
思いだす・・・か。
それは凄く嬉しいよ。
・・・でも。
隼斗は今、あたしの事をどう思ってるの?
“好きじゃない”
そんな答えだったら・・・凄くへこむ。
別れたくせに、って思うよね。
だけどね、あたしは今でも隼斗を愛してる。
“好きだよ”
その答えだったら凄く嬉しい。
・・・嬉しい、けど。
あたしは柳さんと、いずれ婚約する。
なのに、隼斗と好き同士でいてもいいのかなって・・・。
子供が出来て、家庭を築いて。
好きな人が、自分以外の人とそんな事してるなんて・・・。
嫌、だよね。
・・・だったらさ。
忘れてもらったのは・・・良かったのかなって。
このままあたしの事を思い出さずにいてほしい。
あたしは辛いけど・・・。
隼斗にとっては、その方が幸せだと思うから。
「あたし・・・このままでいいや」
あたしも忘れる努力、しなきゃな・・・。
強がってるだけかもしれない。
でも、強がっていなきゃ無理だよ。
あたしが、あたしでなくなるような気がして―――。
麻友は無言だった。