Love♡LDK

顔を真っ赤に染めた真菜ちゃん。

最高に可愛いです、ハイ。

と、のんびり考えていた。

その時だった。

―――グイッ

急に伸びて来た腕。

それに、あたしの腕がガシッと掴まれた。

「ほにゃっ!?」

思わず変な声が出た。

そして、

―――ギュッ

・・・隼斗に、抱き締められた。

「わぁお・・・♡」

千咲が嬉しそうな声を上げる。

裕くんと越野さんは、彼女達の後ろで笑っていた。

「すみませんが」

隼斗はそう言って、

「僕、こっちの満奈ちゃんに夢中なんです」

―――チュッ

あたしにキスを落とす。

「結城美織と岩谷舜だっ!」

すかさず菜々子が、懐かしの名前を出した。

ってか、名字までよく覚えてるね・・・。

・・・そうじゃなくって!

「・・・んっ・・・」

キス、長くないですか!?

痛いくらいの視線感じるんですけどっ!

こんなにしなくてもよくない?

息苦しくなったあたしは、隼斗の胸をどんどん叩く。

それでようやく隼斗のキスから解放された。

呆気にとられてる湊くん。

イケメンが台無しだよ・・・?

そんな湊くんに、

「俺の満奈の方が、世界一可愛いですから」

にっこり笑って、隼斗が言った。

千咲と菜々子は3度目の悲鳴。

ってか、何なのこれ・・・?

小さな小さな、どうでもいい争いに呆れてしまった。

「ところで、2人はどういう関係なの?」

そこへ、越野さんが基本的な質問をして来た。

それ、あたしも聞きたい。

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