Love♡LDK
―――ガチャッ
部屋のドアを開けた。
「ただいまー」
そう言ってももちろん、返事は返って来ない。
当たり前か。
隼斗は明日帰ってくるんだもんね。
寂しい・・・。
そう思いながら、真っ暗なリビングのドアを開けた。
電気をつけようとした、その瞬間、
―――グイッ
「ひょあっ!?」
誰かに腕を引っ張られ、
―――ギュッ
身体を拘束された。
「だっ、誰!?」
泥棒!?
でも鍵閉まってたよね?
真っ暗だから、顔が分かんない。
「ちょっ、離して!」
えっ、ええっ!?
パニックに陥るあたし。
だから、気がつかなかったの。
「満奈、俺だよ」
えっ・・・。
この声・・・。
見なくたって、声だけで分かる。
「隼斗・・・?」
そう言えば、抱き締めた腕の感触。
ほのかに香る彼の匂い。
何で早く気付かなかったんだろう。
―――パチッ
電気がついた。
「ただいま、満奈」