Love♡LDK

声が裏返った。

でも、そんなの気にしない。

あたしが返事をすると、隼斗は頭を上げた。

そして、

「流川満奈に、なってください」

優しい笑顔で、そう言ったんだ。

「はい」

これももちろんOK。

ずっと憧れてた、好きな人の名字。

―――中学生の頃。

SuperStarのファンになって、隼斗が大好きになった。

“あーぁ、流川満奈になれたらいいなぁ・・・”

なんて、妄想していた記憶がある。

まさか、それが現実になるなんて―――。

その時は思いもしなかった。

だけど、今はそれが現実となって。

あたしの目の前に存在している。

「同じ墓入れとか、毎朝味噌汁作れなんて言わない」

涙が止まらない。

隼斗はあたしのそれを親指ですくいながら言った。

「ただ俺の隣で笑ってろ」

俺様口調だった。

初めはびっくりしたけど、こっちの方がやっぱりしっくり来る。

「・・・うん!」

やっと、あたしらしく返事出来た。

あたしが笑うと、隼斗も笑う。

そして、

―――チュッ

プロポーズ後初のキス。

そのキスは、今までよりも何倍も甘くて。

今までよりも強く、記憶に残った。

「愛してるよ、隼斗」

あたし達が交わした“永遠の約束”。

それが叶えられるのは、そう遠くはない―――。

「俺も愛してる。一生俺についてこいよ」

これからも、この俺様についていくから。

だから―――、

「絶対幸せにしてやるから」

俺様発言をした隼斗に笑った。

そしてもう1度、唇を重ねた。

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