愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々 2〜
「本当って――…」



やっぱ疑ってんのか。



けどなんだ? あんずに
しては鋭い、この切り返しは。



……オレは戸惑いながら、
ゴクッと息を飲み込んだ。



あんずの態度が気にかかる
けど……質問の答えに選ぶ
選択肢は、ひとつしかない。



「も、もちろんホントだよ」



作り笑いを浮かべて言った瞬間。



―――あんずの顔が、
クシャッと歪んだ。



(………………!?)



な、なんでそんな顔するんだよ?



「あんず………?」


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