愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々 2〜
「………そんなこと……」



「あるよー?

キミみたいな地味で面白みの
ない子、オレだったら
ソッコー飽きるけどね?

おおかたアイツも
そうなんじゃないの?」



「―――――!!」



グサッと、槍の一撃みたいに
心が突き刺された。



先輩の隣の女のコが、
『やだ、キッツーい!』
ってキャハキャハ笑ってる。



(飽きられた……?)



バカ、あんず、こんな人の
言うこと気にしてどうするのよ。



心の片隅ではそう思うのに――
傷ついた心は、もうその
言葉にどんどん支配されて
いっちゃってた。


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