愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々 2〜
ACT-6 ウソツキ
陵side
★★★★★
――学校に行くのがこんなに
怖いのって、初めてかも
しんねー。
そんなことを思いながら、
オレはゆっくりと教室の
ドアを開ける。
「あ、おはよー陵!」
クラスメートの何人かが
声をかけてくるのに答え
ながら、アイツの席を見た。
いつもの席に……あんずは、
座ってる。
そして亜希と春香も一緒にいた。
俯きがちに座るあんずに
顔を寄せるように、二人が
背中を丸めて何か言ってる。
「―――おはよ」
近づいてためらいがちに
声をかけると、三人が
一斉にこっちを見た。
_
――学校に行くのがこんなに
怖いのって、初めてかも
しんねー。
そんなことを思いながら、
オレはゆっくりと教室の
ドアを開ける。
「あ、おはよー陵!」
クラスメートの何人かが
声をかけてくるのに答え
ながら、アイツの席を見た。
いつもの席に……あんずは、
座ってる。
そして亜希と春香も一緒にいた。
俯きがちに座るあんずに
顔を寄せるように、二人が
背中を丸めて何か言ってる。
「―――おはよ」
近づいてためらいがちに
声をかけると、三人が
一斉にこっちを見た。
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