愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々 2〜
それなのに……オレは、
何も知らないで――…!



(くそっ。ムリヤリにでも
家に押しかけてりゃよかった!)



電話は何度もしたけど、
出てもらえなかった。



何とか話をしたいとは
思ったけど、“太郎”は
あんずの家は知らないから、
行けなくて。



でも――そんなこと気に
してる場合じゃなかったんだ。



調べたとでも言って
押しかける選択肢だって
あったのに、オレって
ヤツは――!



(にしても風見のヤロー、
なんてこと言いやがんだ!?)


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