愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々 2〜
(でも……怖いよ……)
嬉しい話だとは限らない。
(どうする?
出る? 出ない……?)
少し迷ったけど、結局
あたしは電話をとった。
……やっぱり、もうこれ
以上居留守を使ったり
なんてことはできない。
怖いけど――それ以上に、
見えないたぁくんの心が、
気になる。
「――もしもし」
『もしもしっ。よかった、
あんず――出てくれて……!』
聞こえてきたのは、言葉
どおり安堵が滲み出た
たぁくんの声だった。
「たぁくん……」
『ずっと電話出てくれない
から、もう話せないかと
思った……!』
_
嬉しい話だとは限らない。
(どうする?
出る? 出ない……?)
少し迷ったけど、結局
あたしは電話をとった。
……やっぱり、もうこれ
以上居留守を使ったり
なんてことはできない。
怖いけど――それ以上に、
見えないたぁくんの心が、
気になる。
「――もしもし」
『もしもしっ。よかった、
あんず――出てくれて……!』
聞こえてきたのは、言葉
どおり安堵が滲み出た
たぁくんの声だった。
「たぁくん……」
『ずっと電話出てくれない
から、もう話せないかと
思った……!』
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