愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々 2〜
「……ったく。
それならいいけど。

オレのために料理とかして
くれるのは嬉しいけど、
あんずが怪我するのは心配だ」



オレがそう言うと、あんずは
しおらしくうなだれて
『ゴメン』と謝った。



いけねー、ちょっと
落ち込ませすぎたか。



オレは急いで声の明るさを
元に戻して、



「ま、ひどくないならよかった。

頑張ってくれたんだな。
ありがとな」



「たぁくん……!」



ほんのちょっぴり瞳を
潤ませ、ピンクに染まった
頬でオレを見上げるあんず。



(ってそれヤバいだろっ)


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