愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々 2〜
(こらこら、落ち着けあたし!

プラネタリウム見てる
だけなのに、意識して
どうすんのよぉ〜!)



そう必死で自分に言い
聞かせてみるものの、ムリ。



基本、女の子っていうのは
神秘的なムードに弱く
できてるのかもしんない。



星空の下、好きな人と手を
繋いで。


情熱的な恋に生きた、
神様の姿を追いかけて――…。



「……あんず。なんか
お前、鼓動速いよ?」



耳元で小声で囁かれて、
あたしはビクッと肩を震わせた。



「え? そ、そうかなぁ?」


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