愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々 2〜
「そうだよ。手から
伝わってくるからわかる」



(…………っ! あぁっ、
やっぱりぃっ)



「ナンだよ――もしかして、
意識してんの?」



「……そっ、そんなこと
ないよぉっ!!」



思わずガバッとたぁくんの
方を向いて叫んで、ハッと
気づいた。



ボンヤリと、ニマニマ
笑ってるように見える
たぁくん――いつの間にか、
サングラス外してる。



って、もうこんなに真っ暗
なんだし当たり前なんだけど、
何となくドキッとした。



何もつけてないたぁくんの
素顔って、なんかほとんど
見たことない気がしたから。


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