愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々 2〜
(とは言っても、今だって
暗くてほとんど見えないけど)



なんかちょっと、残念だな。



降り注ぐ星の光は神秘的
だけど――たぁくんの顔、
ハッキリ見たい。



「あんず――…」



そんなことを考えてたら、
繋いでるたぁくんの腕が
急に動いてビックリした。



何をするのかと思ったら、
たぁくんはあたしの手を
引いて、自分の体に近づける。



そして掌を開かせると、
それをピタリと自分の胸に
当てて、



「……とか言って、実は
オレも、相当ドキドキ
してたりして」


_
< 45 / 138 >

この作品をシェア

pagetop