愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々 2〜
「え………?」



たぁくんの胸に手を当てて、
さらに鼓動が速くなるあたし。



でも……あれ? ホントだ。



この速いリズムは、あたし
だけじゃない。



触れた掌から伝わってくる
鼓動も、おんなじくらい
速くて――…。




(……なぁんだ。

ドキドキしてるの、あたし
だけじゃなかったんだ)



それがわかって、何だか
無性に嬉しくなっちゃった。



「たぁくん、すっごい
ドクドクいってるよ」



「当たり前だろ。

あんずと一緒にいるんだから」


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