愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々 2〜
暗闇の中、声とボンヤリ
した表情で、たぁくんが
はにかんだのがわかる。



「神話ほど壮大なことは
できねーけどさ。

オレ達もこのままずっと、
一緒にいたいな」



「たぁくん……」



心がホワンとあったかくなる。



――そうだね。


あたしも、もっとずっと
たぁくんと一緒にいたいよ。



「ずっとずっと……
お星様になってもね」



「プッ。いやまぁそれは
ちょっと縁起悪いけどさ」



「あ、そっか」



あたしは慌てて、空いてる
方の手で頭を掻いた。



たぁくんはさらにフフッと
笑って、そよ風みたいな
声で囁く。


_
< 47 / 138 >

この作品をシェア

pagetop