愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々 2〜
「……そーゆーとこが、
好きなんだけど」



「え…………?」




――フワッと、風が起こった。



あたしの心臓が、ドクンと
跳ねる。



なんか急に、前が見えなく
なって。



そして――それと同時に
感じる、温かくて柔らかな感触。




唇に触れる、
その温もりは――…。





(たぁくん……!)



壊れるんじゃないかって
くらい、体がとんでもない
ことになってたけど。



でもその感覚は、嫌じゃ
なかった。



それよりもむしろ嬉しくて――
何だかもっともっと、
たぁくんを好きになりそう
って、予感がした。


_
< 48 / 138 >

この作品をシェア

pagetop