愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々 2〜
「……よし、OK」



着替えを終え、長いストレート
ヘアのウィッグも着け
終えたオレの口から出る
声は、さっきまでとは
ガラッと変わってた。

ややハスキーだけど、ごく
普通に充分女の声。



自分の中での切り替えだ。



この恰好になった時から、
もうオレは男じゃなくて
女の白石 陵。



だから基本、この瞬間から
オレの女モードが始まる。



最後に、机に置いといた
携帯を掴み、鞄に入れた。

その数は2個。



「バイトとかしたい……」



アンニュイに呟きながら
家を出て、学園へと向かった。


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