愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々 2〜
ACT-3 モウヒトツノカオ
陵side
★★★★★
「陵っ!!」
父さんのがなりに近い大声に、
オレはピタッと動きを止める。
父さんはズカズカとこっち
まで歩いてきて、さらに
怒鳴った。
「お前、ちゃんと集中してるか?
なんだそのふ抜けた動きは!?」
「なんだって、ちゃんと
やってんじゃん」
「どこが“ちゃんと”だ!
何なら鏡見てみるか!?」
「……あーはいはい、
わかったよ」
カチンときてるが、こんな
時言い合ったってオレは
絶対に勝てない。
聞き分けたふりをして
定位置に戻り、再開
しようとしたんだけど――。
_
「陵っ!!」
父さんのがなりに近い大声に、
オレはピタッと動きを止める。
父さんはズカズカとこっち
まで歩いてきて、さらに
怒鳴った。
「お前、ちゃんと集中してるか?
なんだそのふ抜けた動きは!?」
「なんだって、ちゃんと
やってんじゃん」
「どこが“ちゃんと”だ!
何なら鏡見てみるか!?」
「……あーはいはい、
わかったよ」
カチンときてるが、こんな
時言い合ったってオレは
絶対に勝てない。
聞き分けたふりをして
定位置に戻り、再開
しようとしたんだけど――。
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