愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々 2〜
「ちょっと待て。

前から少し気になってたが、
さすがに今日は言う」



父さんの方がそう言って、
練習を中断させた。



「……何だよ?」



不審げに眉を寄せるオレに、
父さんは苦々しいため息を
ひとつついて、



「今日だけじゃない。

最近のお前は、どうにも
注意力散漫で気が緩んでる
ようにしか見えん。

このままじゃ、とても
お前には任せられないぞ」



「………は!? 何言ってん
だよ、だってこれはもう
何度も――…!」



「数の問題じゃないだろう!

今のお前じゃ無理だと
言ってるんだ。

お前、一体何をそんなに
浮ついてる?」


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