愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々 2〜
(え……な、なんで……?)



「あ、ゴ、ゴメン……
聞いちゃまずかったかな?」



動揺したあたしの口から、
自然とそんな言葉が漏れる。



それでたぁくんもちょっと
慌てた感じになって、



『え? あ、いや、まずい
とかじゃないけど。

専門的なことだからきっと
話しても難しいし。

てゆーか忙しいの心配して
くれてんなら、それは
大丈夫だからさ』



「そ、そっか……」



……たしかに忙しいの心配だよ。



でも研究のこと聞いたのは
それだけじゃなくて――
たぁくんのこと、ただ
単純に知りたかったから。


_
< 82 / 138 >

この作品をシェア

pagetop