【短編】阿呆と馬鹿の関係
「ココか」
そう言って、ドアを閉めてあたしの隣へと座った。
「柚木!?」
「ん?」
いやいや。
ん? じゃなくて。
「何してんの!?」
「……お前は?」
は!?
「お前は何してん?」
「えっと…サボリ」
「なら、俺もサボリ」
って、はぁ~~~!?
意味が全然わからないんですけどっ!
全く意味不明な事を言った柚木は、そっぽを向いてしまった。
てか、何この状況。
使われていない開き教室で、サボリ。
しかも相手は、昨日嫌われてしまった挙句、彼女まで出来てしまった好きだった男の子。
何でココに居るのよ。
何でココに来たのよ。