アニメラブ
「なにやってんだよ!」
え…
「ケガしたのかっ?」
な、七瀬くん…
なんで、
「大丈夫か!?」
「う、うん」
「立てるか?」
「…」
七瀬くんの肩を借りて、なんとか立てた
「ちゃんと周り見ろよ…危ないな」
「ごめん…」
「ちょっとここで休んでて」
ベンチに座って、去っていく七瀬くんを見つめて、なんだか変な気持ちになった
「はい、」
しばらくして、七瀬くんが缶ジュースを持って戻ってきた
「あ、ありがと」
「もう大丈夫か?」
「うん…」
「結局、団体でまわってないじゃん」
「え?」
「みんな、適当にまわってんじゃん」
「あ、そうだね」
七瀬くん、まだ怒ってるよね
「あのね、七瀬くん…私、一緒にまわるのが嫌だったわけじゃないよ?」
「…」
「男の子と二人きりでまわるとか、そうゆうデートみたいなの、したことなくて…」
「…」
「どうしようか慌てちゃって、」
「俺こそごめん…。こんなことで怒って」
「ううん…七瀬くんは悪くないよ」
こうやって、助けてくれてーーー嬉しい
「俺、原丸と一緒にまわりたかったから、断られたことに傷ついて、勝手に怒ってただけ」
「そっか…」
「てか、俺より姫島くんに夢中だし…マジ腹立つ」
「え?」
「な、なんでもない。とにかく、スマイルハートコーナー行こうぜ」
「あ、うん!」
その後、スマイルハートの姫島くんストラップをお揃いで買ったことは、二人だけの秘密