アニメラブ
「タオル、ない…」
どうしよう、こんなびしょびしょじゃ、風邪ひいちゃうよ
「タオル、買おう!」
「いいって」
「駄目だよ!風邪ひくよ!」
「…」
「買ってくるから、待ってて」
駅を出て、近くにあるデパートでタオルを買って、急いで七瀬くんの元へ戻った
「大丈夫?七瀬くん…」
「ごめん、原丸…迷惑かけて」
タオルで頭を拭く七瀬くん
正直言うと、濡れた髪の七瀬くんは、いつもより色気が漂っていて、なんか…
直視できない
「さんきゅ」
拭き終わって、七瀬くんはタオルをカバンにしまって、財布を取り出した
「はい、タオル代」
「え、いいよ!」
「いいから」
タオル代を渡されて、財布にしまっていると、七瀬くんがため息を吐いた
「俺、マジカッコ悪いわ」
「え、」
「こんな、びしょ濡れになって、マジ馬鹿だよな」
「…永田くんは?」
「なんか、彼女が待ってるらしくて」
「え、永田くん彼女いたの!?」
「うん」
意外…
「だから、カバン傘代わりにして走ってたんだけど、途中で人にぶつかって…転んでさ」
「…た、大変だったね」
「マジ馬鹿だよな」
「でも、無事でよかった」
「原丸、マジありがとう」
「う、ううん」