アニメラブ
女子からのイジメ
「ちょ、挑戦状?」
季節も夏に近づいてきた頃、下駄箱を開ければ「挑戦状」と書かれた手紙が入っていた
「なになに、ラブレター?」
隣にいた唯が、興味深々にそうきいてきた
「挑戦状、だって」
「挑戦状?」
「開けてみよ」
封筒を開けると、1枚の紙が入っていた
「お話ししたいことがあります、放課後体育館裏に来てください?」
手紙の内容を声に出して読むと、隣にいた唯が手紙を奪い取った
「これ、もしかして…イジメじゃない?」
「い、イジメ?」
今まで生きてきて、イジメられた経験がない幸せ者の私が、ついにイジメられる?
「少女漫画とかであるじゃん、女子たちが呼び出してリンチするのよ」
「え…ど、どうしよう」
「マル、七瀬くんと仲良いから、女子から恨まれてるんじゃない?」
「え、」
な、七瀬くんと仲良くしてると、イジメられるの!?
「仕方ないよ、学園で一番人気のモテ男だもん」
「そんな、」
「ファンクラブとかあるし」
「え!?」
「1ヶ月で告られる回数、50回以上だって」
「う、うそ」
「他高の人からも人気で、有名」
「そ、そんなに…」
そんな七瀬くんと、仲良いなんて
私って、すごい!?